自閉症 発達障害

MMRについて

正義と真実の為 鉄槌(MMRと自閉症)

某医師のブログ

2011年12月6日火曜日 MMR中止後に自閉症増加

ひきつづき、自閉症について。

MMRワクチンが原因で自閉症が発症したという説を証明するには、中止したら自閉症が発症しなくなる、ということが確認できれば裏付けられるでしょう。

1993年のMMRワクチン接種中止前後において、自閉症の発症率がどのようになっていたかを横浜市港北区で調査した報告がありますので、ご紹介します。

まぁよくこんな時代遅れの話を持ち出してまだ、世論を騙すのでしょうか。
それとも、医師としてレベルが、低いのでしょうか。

Honda H, Shimizu Y, Rutter M. No effect of MMR withdrawal on the incidence of autism: a total population study. J Child Psychol Psychiatry. 2005Jun;46(6):572-9. PubMed PMID: 15877763.

結果
出生数 ASD発症数 1万人年当たり(95%信頼区間)
1988 3571 17 47.6 (25.0–70.2)
1989 3246 17 52.4 (27.5–77.2)
1990 3492 30 85.9 (55.3–116.5)
1991 3763 21 55.8 (32.0–79.6)
1992 3632 23 63.3 (37.5–89.1)
1993 3618 35 96.7 (64.8–128.6)
1994 3905 63 161.3 (121.8–200.8)
1995 3128 36 115.1 (77.7–152.5)
1996 3071 36 117.2 (79.2–155.3)
Total 31426 278 88.5 (78.1–98.8)

グラフ

自閉症はむしろ増加した。

図を見てもわかる通り、MMR中止によってむしろ自閉症は増加しています。仮にMMRワクチンが原因であれば、このような結果はうまく説明できません。

まず医師であるならば、この自閉症の発症の乱高下に対し疑問をもたないのですか?横浜市出生者数は、ほぼ変動はない(微動な推移は、ありますが)科学的に原因のない結果などありえないことですよ。医者でしょ。

それにしても、よくこんな程度の低いものが、医学論文になったのかが摩訶不思議ですが、見事、このカラクリを説いて見せちゃうから、よく読んでください。

まず初めにグラフがトリックになっている1988年の接種は1987年生まれの子です。1987年の自閉症数がのっていない1番接種率の高い所の数がでていない。

私のグラフは1987年からの傾きは、急激にあがりますが、1989年から1990年に折れ線グラフの上がるのはDPTワクチンの影響でしょう。1988年末から2歳を1歳にしたから、これが、一番の元凶ワクチン。ただ、それだけが原因なら1989年生まれも条件は、一緒であり尚かつMMRの接種率も高い。それなのに、1989年生まれの発症率が、1990年より低い。

これは、1994年に日本脳炎が定期予防接種になった事が原因です。
1990年生まれの子は3歳から4歳で、日本脳炎を打つことになる。1989年の子よりリスクが高い接種になる。この時代の自閉症の4人に1人は、退行タイプです。それを考えると合点があいます。

1991年と1992年は1990年より発症率が減ります。これこそまさにMMRワクチンの接種率が下がったからです。

このデタラメ論文の結果の正反対の事実が露呈しているところです。

1994年の増え方は、DPTワクチンを1歳から0歳にしたからです。
凄くわかりやい結果です。

MMRワクチンと自閉症の調査をしている時期に、DPTワクチンの接種時期を2回も変えています。それもリスクの高い方にこれでは、増えて当たり前。
そして対象者は、日本脳炎も1994年から打っています。勿論任意で、インフルエンザも打っている子もいるでしょう。

だからMMRだけ調査して自閉症の原因ではないといえないのです。
もう一つ付け加えると、この時代の不活化ワクチンには今の10倍以上のチメロサール(水銀)が使われていました。(インフル、DPT、日本脳炎)

ご納得していただけたでしょうか。

療育手帳新規交付者 グラフ

上のグラフに対し1994年は2年戻してみてください。1997年は3年戻して下さい。デタラメ論文グラフと傾きはほぼ一緒です。これは。(DPTの接種時期の関係です)

英国のグラフ

これは、英国のグラフです。自閉症の発症数が赤い折れ線。MMRワクチンは、ほぼ100%接種率です。DPTやビブの影響で増えていきますが、MMRだけでも増えています。

この論文の著者の本田秀夫さんが解説しています。

この結果は海外のメディアでは取り上げられたようです。

MMRと自閉症との関連についての文献リストがこちらで紹介されています。

そんなデタラメ読まないでこれ読んでみてください。翻訳が少し読みづらいですが。

厚生労働省の見解

新型インフルエンザワクチンの使用に際して、厚生労働省からこのような文書が流れています。

  • チメロサールはエチル水銀に由来する防腐剤であり、複数回接種用のバイアル等の開封後の細菌汚染防止のために古くから用いられてきた物質である。
  • 1990年代に、自閉症等の発達障害との因果関係が指摘されたが、最近の疫学研究では、発達障害との関連性は示されていない。また、薬物動態学的にもエチル水銀の代謝・排泄は早いこと等からも、接種によるベネフィットがチメロサールのリスクを上回るとの評価が主流であり、日本及び欧米の規制当局もその考え方を支持している。

こちらでも、引用されている論文が捏造のため取り下げられたことが記載されていません。

水俣病など有機水銀で健康被害を及ぼしたのはメチル水銀。エチル水銀は半減期が短く、体内に蓄積せず消化管に排泄されることから、安全とされています。

いずれバイアル製剤がなくなると、添加する必要がなくなるのでしょうか。

あなた本当に医者ですか、何でMMRの話なのにチメロサールの話が出てくるのですか。

2011年12月5日月曜日 ワクチンと自閉症に関する捏造論文の不幸

「ワクチンに含まれる水銀が心配で、やめることにしました。」

ちゃんと話を整理しましょうよ。あなた本当に医師ですか?
あなたがいっている捏造論文(全然捏造じゃないけど)MMRの話ですよね。MMRワクチンにチメロサール(水銀防腐剤)は、入っていません。

ワクチンについてよく勉強された方が、そのような判断をされることがあります。ワクチン接種によって将来、自分の子供に自閉症が発症するかもしれない、他に健康被害があるかもしれない、と不安になる気持ちも、Googleで「ワクチン 水銀」と入力するだけで予想できます。

たとえば、このように。

ここには記載されておりませんが、ワクチンと自閉症の関連は、あるひとつの捏造論文から端を発した、科学的に証明されていない情報です。

だから話がトンチンカン。

チメロサール(水銀)と自閉症の関係については、これまでもこのブログで取り上げたことがあります。あまり覚えていないこともあるので、おさらいしておきます。

MMRと水銀は関係ないけどそれほど水銀にこだわるなら色々おしえますよ。

最後の投稿記事で、MMRワクチンと自閉症に関する捏造論文のことを取り上げました。

取り下げられた論文はこちらです。医学に関わるわれわれにとっての教訓の意味合いもこめて。

Wakefield AJ, Murch SH, Anthony A, Linnell J, Casson DM, Malik M, BerelowitzM, Dhillon AP, Thomson MA, Harvey P, Valentine A, Davies SE, Walker-Smith JA.Ileal-lymphoid-nodular hyperplasia, non-specific colitis, and pervasivedevelopmental disorder in children. Lancet. 1998 Feb 28;351(9103):637-41.Retraction in: Lancet. 2010 Feb 6;375(9713):445. Partial retraction in: Murch SH,Anthony A, Casson DH, Malik M, Berelowitz M, Dhillon AP, Thomson MA, Valentine A,Davies SE, Walker-Smith JA. Lancet. 2004 Mar 6;363(9411):750. PubMed PMID:9500320.

イメージ

このLancet誌のページが削除されずに残され、いつまでもきちんと晒されていることに大きな意義を感じます。

ところが、捏造ではありませんでした。

2011年11月にネイチャーの記事にアンドリューウェークフィルド博士の研究に不正はなかったと書かれていました。

アメリカ国立公益通報所センターのデビットルイス博士(元米国環境保護局 微生物学者)が、アンドリューウェークフィルド博士の研究に一切不正行為はないと英国医療審議会の所管する医療機関誌に手紙を送っています。

世界一権威の高い科学誌が、書いた記事だからデタラメではないでしょう。

捏造が受け入れられる基盤

なぜこのような論文が捏造されなければならなかったのか。この経緯については、こちらで詳しく紹介されています。

それよりもこれ読んでみてください。

週刊医学界新聞 〔連載〕続 アメリカ医療の光と影  アウトブレイク

李 啓充 医師/作家(在ボストン)

第203回までが一連の記事になっております。この一連の記事の最後に述べられている言葉が、とても印象的です。
科学的にはほぼ完璧に否定された「MMRワクチン原因説」を、いまだに信じる親たちが多い最大の理由は、「医療そのものに対する不信の大きさにある」と言ってよいだろう。不信が根底にあるからこそ、どれだけ意を尽くして「科学的証拠」を説明しても、その説明を受け入れていただくことができないようなのである。

とんでもない偽善者だ。

MMRワクチンが、自閉症になるという論文は、2002年にもあります。

ワクチンの成分は脳に到達し、そして体が自分自身の脳を攻撃する原因となる。

自閉症は、その結果である。

1つの研究は、自閉症の人々は、それが脳の炎症を引き起こした非常に強い免疫応答力を持っていることを示した。この脳の炎症は、直接的にワクチンと関係している。

たとえば、1つの研究では、MMRワクチンに対する、ある異常な抗体が、自閉症の子供の60%で発見されたが、自閉症のない子供では一例も見つかっていない。

医療に対する不信というよりも、過信していた医療に対して裏切られた、といったほうがより現実を踏まえた表現なのかもしれません。

医療に対する信頼感を取り戻すことに力を注ぐだけでは解決しないことがあるでしょう。科学的根拠に基づき、過信を煽らない医療を心がけることも重要なのではないか、と感じています。

って言うよりもう少しワクチンについて勉強してから言って下さい。
あんた自身の恥ですよ。

これ読んでよく勉強して。

最後に国立長崎大学医学部のHPから

自閉症の発生に関して環境因子の関与が言われているが、可能性のある因子として母親の甲状腺機能低下症、先天的甲状腺 機能低下症、母親のサリドマイド内服、母親のバルプロ酸内服、母親の飲酒、先天性サイトメガロウィルス感染症、先天性風疹感染症、MMRワクチンである。

こちらもお読みください