自閉症 発達障害

自閉症や発達障害について

緊急提言

2012年9月16日 中日新聞「自閉症とワクチンの関連がない」と報道された件について

9月16日の中日新聞に自閉症とワクチン関連がないと報道された。

これは、名古屋大學の尾崎教授らのグループの研究調査でした。

内容は、

尾崎教授らは、国内で三種混合ワクチンを接種していた84年4月~92年4月に生まれ、母子手帳が保管されている人を対象に調査。自閉症やアスペルガー、広汎性発達障害と診断された小学生から高校生までの189人と、それ以外の同年代の224人を比べた。

三種混合だけでなく日本脳炎やポリオなど、幼児期のワクチン接種歴を調べて比較。自閉症患者とそれ以外の人の間では、三種混合やその他のワクチンの接種数に統計学的な差はなく、ワクチン接種や防腐剤が自閉症の発症率を高める科学的な根拠はないと結論づけた。

つまり、ワクチンの用量反応や、接種年齢の引き下げや、ワクチンが追加され、年ごとにワクチンにたいしての条件が変更されている時期であり、そこを細かく診ていかないと、ワクチンの原因が見えてこない。

同じワクチンを打った自閉症の集団と健常児の集団をつくり、条件が同じで自閉症と健常児がいるからワクチンではない、といっている。

これは、仮に100人の子供が腐った弁当を食べて、50人が食中毒 50人が症状なし そして原因は弁当ではないと言っていることと同じである。

厳密に考えると、ワクチンを打ったときも個々の月例体重に違いがあったり、ワクチンの打つ間隔も個々に違います。また、毒や化学物質の分解能力も個々に違います。

しかしワクチンの条件の変更で、自閉症が乱高下する事実があります。

Figure3

上の折れ線が自閉症児の出生、棒グラフがMMRワクチン(新三種混合)の接種者

1989年から1990年に折れ線グラフの上がるのはDPTワクチンの影響でしょう。1988年末から2歳を1歳にしたから、これが、一番の元凶ワクチン。ただ、それだけが原因なら1989年生まれも条件は、一緒であり尚かつMMRの接種率も高い。それなのに、1989年生まれの発症率が、1990年より低い。

これは、1994年に日本脳炎が定期予防接種になった事が原因です。

1990年生まれの子は3歳から4歳で、日本脳炎を打つことになる。1989年の子よりリスクが高い接種になる。この時代の自閉症の4人に1人は、退行タイプです。それを考えると合点があいます。

1991年と1992年は1990年より発症率が減ります。これこそまさにMMRワクチンの接種率が下がったからです。

1994年の増え方は、DPTワクチンを1歳から0歳にしたからです。

凄くわかりやい結果です。

これと、同じ調査を名古屋でやったら、別の結果が出るのでしょうか?

私は、名古屋でやっても同じ結果だと思います。

つまり、ワクチンの条件の変更により自閉症数は変化するということであり、そこを省いて同じ条件として8年間をひとくくりにして、二つの集団を比較しても無意味です。

おのずから結果のわかる調査をして、新聞に報道させ既成事実を作り上げただけにすぎません。

これは、中国が勝手に海図を書き換え既成事実を作り尖閣諸島の領有権を国連に提訴したのとなんら変わりがないと思います。

この件について9月19日夕刻に、私は、尾崎先生に電話を入れました。

電話の応答

尾崎先生:はい尾崎です。

野口:16日の中日新聞の報道についてお電話しました。

尾崎先生:どのようなことでしょう。

野口:自閉症とワクチン調査が科学的に行われたとありますが、具体的にはどのようなことですか。

尾崎先生:おたく どちらさまですか。

野口:TKサービス野口と申します。

自閉症の原因はワクチンや環境要因がほとんどです。

先生は、ワクチンの中に含まれる水銀、アルミ、ホルマリン、界面活性剤が、神経や免疫、脳細胞に何も問題を起こさないと御考えですか?

尾崎先生:これから会議だから。

電話を切られた。

この尾崎教授をネットで調べさせてもらったら 「やっぱり」と思いました。

製薬会社の意向に沿った医師ではないかと・・・

米国で副作用が出たことで2500億も払わされた向精神薬ジプレキサを、わが国が承認したとき、喜びのコメントを述べている。米国で副作用が出た事を知っているのに・・・。

薬害エイズの非加熱製剤は安全!と言っていた、帝京大学の教授を思い出す。

また、たった3年間で50回もの講演をして謝礼の相場として総額で500万~1000万以上もらっているものとも思われる。

今回の自閉症とワクチンの研究調査で、いくらもらったのだろう?

この方の立場もよくわからないけれど 実際に「研究調査費」はどこから出たのだろうか?

出どころが仮に大學であるならば公金です。もしそうであるならば、国会議員を使ってでも、無意味な調査、公金の無駄遣いとして叩かせていただきたい。

そりゃそうでしょう。ワクチンは自閉症にならないと公的に決め付けることにしたのだから。

尾崎教授の講演履歴
支払日 内容 支払いをした事業など 名目
H18.7.22 セロクエル発売5周年記念講演会 座長 アステラス製薬株式会社 謝金
H18.7.29 第9回 東北臨床精神薬理研究会 講師 ファイザー株式会社 講演料
H18.8.18 糖尿病併発患者に対するエビリファイ使用に関するアドバイザリー会議 大塚製薬株式会社 講演料
H18.8.19 学術講演会 ファイザー株式会社 講演料
H18.8.25 講演「統合失調症における認知機能障害について」 三菱ウェルファーマ株式会社 講演料
H18.9.23 講演「ドパミンパーシャルアゴニスト研究発表」 大塚製薬株式会社 講演料
H18.9.28 「エビリファイ発売記念講演会」での特別講演の座長 大塚製薬株式会社 謝金
H18.9.21 特別講演「双極性障害を念頭においた気分障害の診断と治療」 協和発酵工業株式会社 講演料
H18.10.5 第15回房総精神科研究会学術講演会にて講演  大塚製薬株式会社 講演料
H18.10.7 リスパダール学術講演会にて講演 ヤンセンファーマ株式会社 講演料
H18.10.14 講演「心疾患の予後に影響を与えるうつ病の診断と治療」 グラクソスミスクライン 講演料
H18.10.26 第16回日本臨床精神神経薬理学会でのイブニングセミナー座長 旭化成ファーマ株式会社 謝金
H18.10.28 第26回日本精神科診断学会ランチョンセミナー座長 グラクソスミスクライン 講演料
H18.12.5 第3回 愛知病態脳研究会 総合司会 グラクソスミスクライン 謝金
H19.2.3 第2回SAD研究会 座長 アステラス製薬、明治製菓株式会社、ソルベイ製薬株式会社 謝金
H19.2.17 研究テーマへの指導、助言など 三菱ウェルファーマ株式会社 謝金
H19.2.16 6th CADP 講演 日本イーライリリー株式会社 講演料
H19.3.4 学術講演会における講演 ヤンセンファーマ株式会社 講演料
H19.3.10 講演「不眠・せん妄の対応:転倒の危険性を考慮して」 アステラス製薬株式会社 講演料
H19.3.13 講演「認知機能からみた統合失調症と気分障害」ランチョンセミナー 大日本住友製薬株式会社 講演料
H19.4.5 非定型抗精神病薬の適正使用に関する基本指針の策定 日本イーライリリー株式会社 謝金
H19.5.9 講演「境界性人格障害に対する薬物療法など」の座長 明治製菓株式会社 謝金
H19.5.19 講演「統合失調症のゲノム解析:現況と今後の方向性」 大日本住友製薬株式会社 講演料
H19.5.26 講演「うつ病診断における一般医と精神科医の連携」 塩野義製薬株式会社 講演料
H19.5.31 第9回東海PPSTセミナーで挨拶 ヤンセンファーマ株式会社 謝金
H19.6.1 ジプレキサフォーラム 講演「気分障害、不安障害に対する治療戦略」 日本イーライリリー株式会社 講演料
H19.6.14 講演「統合失調症患者のニーズを踏まえた診療」 吉富薬品株式会社 講演料
H19.6.16 愛知県精神科学術講演会における座長 大日本住友製薬株式会社 謝金
H19.6.26 エビリファイ学術講演会 特別講演座長 大塚製薬株式会社 謝金
H19.6.30 「日常診療に役立つ精神疾患レクチャー」でうつ病の講演 グラクソスミスクライン 講演料
H19.7.13 「抗うつ薬に対する科学的な検討」についての助言 明治製菓株式会社 謝金
H19.7.14 講演「プライマリーケアにおけるうつ病の診断と治療」 グラクソスミスクライン 講演料
H19.7.21 ヤンセンファーマCNSフォーラム2007における座長 ヤンセンファーマ株式会社 謝金
H19.8.17 講演「パロキチセンの臨床経験と使用に当たり留意すべき点」 グラクソスミスクライン 講演料
H19.9.8 第2回新規向精神薬セミナーにおいて座長 アステラス製薬株式会社 謝金
H19.9.27 ジェイゾロフト発売1周年記念学術講演会 講演「身体疾患に伴ううつ病の診療:症例をまじえて」 ファイザー株式会社 講演料
H19.10.3 第17回日本臨床精神神経薬理学会ランチョンセミナーでの座長 ヤンセンファーマ株式会社 謝金
H19.10.26 社内専門セミナーにおける講師 アステラス製薬株式会社 謝金
H19.10.31 「うつ病ハンドブック」の取材及び監修 ファイザー株式会社 謝金
H19.11.15 「第48回中国・四国精神神経学会、第31回中国・四国精神保健学会ランチョンセミナー」講演「統合失調症治療に患者が求めるもの」 大塚製薬株式会社 講演料
H19.11.24 講演「気分障害と不安障害の治療:最近の症例を通して」 日本イーライリリー株式会社 講演料
H19.11.30 「臨床家が知っておきたい繰・うつ診療の最新知識」の座長 協和発酵工業株式会社 謝金
H19.11.30 講演「身体疾患を持ったうつ病患者の社会復帰など」 旭化成ファーマ株式会社 講演料
H19.12.22 「うつ病リワーク推進研究会」世話人会出席 明治製菓株式会社 謝金
H20.1.18 開発品の海外データに関する評価及び指導 ヤンセンファーマ株式会社 謝金
H20.1.19 特別講演「不眠はどうして起こるのか 睡眠障害への対応」 アステラス製薬株式会社 講演料
H20.1.24 エビリファイ学術講演会 特別講演「統合失調症患者が治療に望むもの」 大塚製薬株式会社 講演料
H20.2.7 第5回愛知病態脳研究会で総合司会 グラクソスミスクライン 謝金
H20.2.15 第6回岡山・不安抑うつ研究会特別講演「パニック障害の治療:不安と共に生きる」 グラクソスミスクライン 講演料
H20.2.16 「うつ病と睡眠療法・薬物療法」における特別講演 ファイザー株式会社 講演料
H20.2.22 社内向け専門セミナーにおける講師 アステラス製薬株式会社 謝金
H20.3.8 講演「鬱病に伴う境界性パーソナリティ障害患者との共通理解:精神分析学から脳科学への架橋の成果を活かして」 エーザイ株式会社、ファイザー株式会社 謝金
H20.3.9 第3回東海精神科領域卒後セミナーでの司会、演者 グラクソスミスクライン、吉富薬品株式会社 謝金
H20.3.29 講演「我が国のうつ病医療ー現状と展望ー」 明治製菓株式会社 講演料

なぜか平成20年度以降の情報はありませんでした。独立行政法人国立大学それぞれの倫理規程により報告が義務付けられている役職員の立場から外れたのでしょうか?よくわかりません。

もう一つわかっているのは、彼がうつ病リワーク研究会という、HPを一目見るだけでも製薬会社との深い関係が容易に理解できる団体の世話人をしているということです。

製薬会社とマスコミがタイアップし、精神科医の嘘を大々的に広げるキャンペーンによって、今まで散々多くの人々が人生を台無しにされてきました。またその過ちを繰り返すのでしょうか?

参考記事
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