自閉症 発達障害

自閉症や発達障害について

Age of Autismサイエンス・サマリー

J Abnorm Child Psychol. 2012 Aug 1. [Epub出版前]

自閉症スペクトラム障害を持つ子供が抱える不安感・過度の感覚反応・胃腸障害

Mazurek MO, Vasa RA, Kalb LG, Kanne SM, Rosenberg D, Keefer A, Murray DS, Freedman B, Lowery LA.

Department of Health Psychology and Thompson Center for Autism and Neurodevelopmental Disorders, University of Missouri - Columbia, 205 Portland Street, Columbia, MO, 65211, USA, mazurekm@missouri.edu.

要旨

自閉症スペクトラム障害(ASD)を持つ子供は高い割合で不安感、感覚処理の問題および胃腸(GI)障害を経験する。

しかし、ASDの子供の当該症状間の関連性は調査されたことがなかった。本研究では、不安感、過度の感覚反応および慢性胃腸障害の二変量関係および多変量関係を、Autism Treatment Network(年齢:2〜17歳、男性が81.6%)に登録しているASD患者2,973名をサンプルとして調査した。サンプルの24%はすでに何らかの慢性的GI障害(3ヶ月以上続く便秘、腹痛、鼓腸、下痢、吐き気)を経験していた。何らかのGI障害を持つ子供は不安感と過度の感覚反応の問題を両方とも抱える確率が高かった。

過度の感覚反応と不安感は高い相関があり、ロジスティック回帰分析ではどちらも慢性的GI障害の予見に独特の寄与を与えていた。結果として、不安感、過度の感覚反応およびGI障害はASDの子供にとって相互に関連している可能性があり、根底には共通の機序が作用しているかもしれない。

この調査により自閉症児の4人に1人は、消化器に問題があるということになる。

お子さんの消化器の状態を代謝物より診る OAT検査や酵母菌検査も有効であり、その後の食生活やカンジタやバクテリア対策で、癇癪やパニックが少なくなった、という声もたくさん聞きます。

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