自閉症 発達障害

自閉症や発達障害について

自閉症と腸の問題

自閉症と腸の問題(イースト症状)

腸の表面には網タイツのように神経が張り巡らされており、消化器の状態をモニターしています。生物学においては、この神経網によるセンサー機能が上の方へ発達進化して中枢神経が形成されたと考えられているそうです。それで「腸は第二の脳」と言われることもあります。
ですから、消化器の異常が中枢神経に対して影響することも、理論的にはありえます。事実 抗真菌剤や善玉菌によるイースト対策で、消化器の状態が改善され、有機酸の異常もおさまり、多動や神経症状の一部にも改善が見られることがあるということです。

もう一つは、有機酸の異常による化学的な影響です。有機酸によって合成されたペントシディンという物質が脳などの毛細血管を破壊するという仮説をGPLのショー博士が考えているようです。

ここからは憶測ですが、アラビノースが非常に多いせいで血糖値が不安定になることも影響しているかもしれません。イーストのせいでB6の欠乏が起きている例もあるかもしれませんが、証明できるほどのデータはないと思います。

腸管壁浸漏症候群(LGS)

度重なる酵母菌の腸内幕の着床は、おそらく腸内細胞膜の一部を殺してしまうことになり、腸内膜への着床部分を顕微鏡で見ればスイスチーズのようになっている事でしょう。

通常、不消化食物分子は、腸内膜を通り抜けることはありません。しかし酵母菌によって破壊された腸内膜の絨毛細胞の隙間からは、不消化の食物分子が吸収されることは可能となります。
この現象は、Leaky Gut Syndrome(LGS:腸管壁浸漏症候群)とよばれ、主な影響として食物アレルギーにかかり易くなります。不消化食物が破壊された腸内膜を通り抜けると免疫システムによって異物と見なされ、IgEとIgGの両方の抗体が作られ始めます。食物を食べた後しばらくは、行動学的反応やアレルギー反応が出るかもしれません。

複数のアレルギーを持つ患者が坑酵母菌療法え行った後にアレルギーの再検査を受けると、多くの場合アレルギー反応がなくなっています。これは、酵母菌増殖が抑えられると、破壊された腸内膜部分も回復し腸内からの不消化物の漏れもなくなり、免疫システムからの不消化食物に対する攻撃も減少するためと考えられます。

未消化ペプチド

自閉症児の尿にカソモルフィンやグリアドモルフィンといった多くの異常ペプチドが含まれているということがあります。これは、小麦などに含まれるグルテン(gluten)というタンパク質と、牛乳などに含まれるカゼイン(casein)というタンパク質で自閉症児の胃腸内で、通常の人間が消化するようなしかるべき形で分解されないものです。

ペプチドは血液循環系の中に入り込んでしまい脳に到達して脳内の受容体=レセプター(receptors)と結合する。グリアドモルフィン、カソモルフィンという物質になりこれらのペプチドはモルヒネ(morphine)と同様の性質を有し、オピエト(opioid)のような作用をする。オピエトは、アヘン剤・鎮痛剤・麻酔剤を指す。
もともと人間の脳にはオピオイドが結合する受容体(レセプター)が複数あり、結合した結果として痛みを和らげたり喜びを促したりする現象がもたらされるし、中毒症状も現れます。

別のコンテンツメニュの中に自閉症を改善させた体験のほとんどがこの未消化のペプチドです。

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