これでもまだ水銀説を否定するのか(サル実験)
昭和46年に水俣病の発症メカニズムを解明する実験として、カニクイザルにエチル水銀を注射して、水銀の動態と蓄積状態を確認する実験があった。
エチル水銀は、周知のとおりチメロサールの原料です。チメロサール成分の50%を占めています。チメロサールが、使われているワクチンは、DPT三種混合インフルエンザなどの不活化ワクチンです。
東大薬学部の浮田教授らのグループは、サル6匹を使いオートラジオグラフィと言う手法で実験をしました。まずサルに放射能を浴びたエチル水銀を注射し、1時間後と8日後の二通りの所見を確認した。
※オートラジオグラフィとは
水銀を注射後に全身麻酔をさせて、ドライアイスのエタノールに漬けて全身冷凍させ、全身を何分割かにスライスさせ、スライス面でレントゲンを撮る。放射能反応が強いところが、黒くなりその部分に水銀があることがわかります。今、だったらMRIとカテーテルの応用で、できそうですが。
まず1時間後の状況ですが、既に脳に蓄積されており、内臓にもたまり始めていました。特に、すい臓に一番多く溜まっていたそうです。又、打った水銀が赤血球と結合して、脳に上がったということもわかりました。
8日後の場合については、体の各部を廻った水銀が、脳に集まってくることがわかりました。この実験で水俣病発症のメカニズムが、解明したといわれています。
1988年から1999年ごろまでに0歳児に打った水銀(DPT)は、水銀量で0.075mg、水銀濃度で150ppmです。かなりの高濃度です。
CDC(米国疾病予防管理局)の秘密裏の研究では、生後3ヶ月で62.5マイクログラムで、自閉症の発症率が2.5倍に跳ね上がることがわかっていました。
この時期、国内で、生後3ヶ月でDPTを2回打っていると50マイクログラム入ります。
母体の水銀濃度と同じ水銀濃度で生まれてきた赤ちゃんが、水銀の半減期を(70日)待つことなく、しかも脳の血液関門(有害物質を脳に入れない箇所)が薄い状態で3回も水銀を打たれ排泄するどころか蓄積してしまった。
サル実験でも水銀は、脳の後頭葉皮質に多く溜まったそうです。これは、人間にたとえると視神経を司るところで、水俣病の特有の斜視や視野狭窄といった症状の解明につながったそうです。
ちなみに、うちの娘も赤ちゃんのとき斜視でした。
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