自閉症 発達障害

自閉症や発達障害について

ブライアン・フッカーの下院自閉症聴聞会における証言

アン・デイチェル記

ブライアン・フッカーは自閉症の子供の親で、生物化学工学の博士号を持ち、自閉症コミュニティの専属メンバーでもある。フッカーは、下院の自閉症聴聞会開催に一役買った。

ブライアンは自分が聴聞会に関わるようになった経緯を説明した。

まずはマーク・ガイガー博士とデビッド・ガイガー博士にお礼を申し上げたい。お二人は、今後のためにと、ある友人に私を引き合わせてくれた。その友人は、私の友人ともなった。アンドリュー・ウェイクフィールド博士と私は、2012年5月上旬、この友人の著作を通じて、ダレル・イッサ下院議員、ベルン・ブキャナン下院議員、その夫人達との会合に招待され、CDCにおける自閉症とワクチンに関する違法行為について話し合った。

アンディはMMRワクチンとワクチン接種予定について論じ、私は、特に、チメロサールとCDCによるデータ隠蔽工作について話した。隠蔽されたデータはチメロサールと自閉症などの神経発達障害との間の因果関係を裏付けるものだった。イッサ氏はCDCの情報について懸念を表明し、これは政府による不法行為だから、自分の委員会(監視・政府改革委員会)で扱うと述べた。

私は、同月後半、ワシントンDCで全米科学財団の行事に出席した際、イッサ氏とブキャナン氏に会う機会を得た。このときは、ダン・バートン共和党員も一緒だった。イッサ氏は、聴聞会を開くことを確約してくれた。バートン氏からは、CDCと大手製薬会社に対して、ワクチンから水銀を取り除くよう説得に努めたが、どちらも聞く耳を持たなかったという話を聞いた。

私は、5月以来、監視委員会のスタッフとの連絡に力を入れ、FOIA法を通じて得た情報の伝達に努めた。また、CDCから、チメロサールに関する更なる情報を取得した。その過程で、Focus Autismという団体を通じて、バリー・シーガルとドリー・シーガルの支援を得た。

両人はこの作業で中心的な役割を果たすところとなった。加えて、ドーン・ラフバラ、ボブ・クラクフ、ボビー・マニング、ルイーズ・ハバカスの各人からも多大な支援を得た。みんなが知恵を貸してくれた上、終始、助言もしてくれた。また、EBCALAにいる私の友人、特にルイス・コンテ、ロルフ・ヘズルハースト、ベッキー・エステップ、ケビン・バリーに感謝したい。全員が委員会スタッフと一緒になってNVICP改革に取り組んでくれたのである。

私は、5月から11月にかけて、聴聞会の前日まで、監視委員会のスタッフと何度か会って、細部まで話し合った。また、この問題に対し精力的に尽力しているSafeMindsのベス・クレイとも連絡を取り合った。だが、委員会のスタッフから最終的に示されたパネルの参加者に、ワクチン(特にチメロサール)と自閉症の因果関係の究明を使命とする団体が、一団体(SafeMinds)しかなかったのには落胆した。それ以外のパネル参加者は、自閉症の問題から逃げていたか、因果関係を否定しているかどちらかだったからだ。自閉症における因果関係の重要性を考えれば、到底、バランスの取れたパネルとは言えなかった。

このリンクの証言は、ブライアン・フッカーが聴聞会に向けて準備したが発表できなかった部分)私はブライアンに、どうやってCDCの行動に関する情報を集めたか尋ねた。

FOIA法に基づいてCDCに対し、どんな情報を求めたのですか?

あらゆる種類の情報です。私は、FOIA法に基づいてCDCに対して、この8年間で100回以上の情報請求をしました。受け取った情報は数千ページに及びます。このように、徹底的な収集活動を行いました。私は、FOIA法についてはデビッド・ガイガーから学びました。ガイガーは、2004年、私にFOIA法に基づく要求を出すよう勧めました。また、ガイガーは私の受け取ったほぼすべての情報に目を通してくれました。

私は、特に、2004年以前に出たチメロサールと自閉症に関するCDCの研究5件を請求しました。これらの研究は、2004年5月に発表された医学研究所(IOM)予防接種安全性検証委員会報告書「ワクチンと自閉症」の基になったものです。

問題の報告書は、委員長のマリー・マコーミック博士(ハーバード大学)と研究ディレクターのキャサリン・ストラットン博士(IOM)らが、チメロサール含有ワクチンと自閉症の因果関係は否定したものでした。(MMRワクチンと自閉症の関係も否定)またIOM報告書は、ワクチンと自閉症に関する「独自」研究に対する政府助成金の事実上の凍結のきっかけともなりました。

同じ報告書は、CDCなどが頻繁に引用するほど重要なものです。FOIA法により入手した情報の主要部分は、ほとんどがCDCによって全面的に改変されていました。

また、ポウル・トールセンに関する情報と、トールセンとCDCとの関係に関する情報も請求しました。トールセンは、ワクチンと自閉症の因果関係の否定を裏付ける研究の共同研究者であり、有罪になって詐欺で起訴されたことは周知の事実だったからです。トールセンは、保険福祉省(DHHS)監察総監室の緊急指名手配一覧にも載っているほどです。CDCは、こうした情報の大部分を非公開にしておりました。

最後に、私は、神経発達障害(NDD)とチメロサール暴露との間の因果関係を再度否定した2件の最新研究の公開を求めました。Thompson et al. 2007 (NEJM 357:1281) とPrice et al. 2010 (Pediatrics 126:656) です。この論文は疫学の観点からは理解しがたいものです、まだCDCから公表されておりません。

長い間、CDCはワクチンと自閉症の関係に関する疑問に真摯に対応しているかのように振る舞いながら、研究の結果、関連性は否定されたと言っています。これまでのCDCの言動について、どう思いますか?

私は、もしCDCの研究が真実だと信ずる人がいたら、誰に対しても異議を唱えます。CDCは、繰り返し、チメロサールと自閉症(他のNDDも同様)の関連性を示すデータを故意に隠してきました。明らかに故意の統計操作により、重要な問題を曖昧にしています。CDCは、ワクチンの擁護人であると同時にワクチン安全性の弁護人ですが、この矛盾した役割により、問題が悪化したのです。

子供の健康を見守る責任を持つ機関が自閉症を隠蔽する共犯者になったのはどうしてでしょうか?

理由はいくつかあります。CDCの方針を決める医師・学者は、長年、科学的に説明できない感染症には対処しようがないと思っていたのだと思います。最近、親しい友人の指摘により思い出したのですが、米国は、世界中のどの国よりも、子供に対する予防接種の種類が群を抜いて多い(6歳児で49)のに、重い病気を抱える子供が多いのです。2009年のデータでは、米国の乳児死亡率は世界で34位です。(おかしな話です。世界で、子供に一番ワクチンを打っている国なのに)

米国の公衆衛生担当者や製薬会社が言う感染症流行の懸念は極度に高まっています。しかし、国によっては予防接種の種類が少なく、何年も前からチメロサールを禁止しているのに、感染症が広まったという話は聞きません。

また、チメロサールが米国のワクチンのリストから除外されないのは、ワクチンの世界的な標準化に向けて足並みが揃わないのが原因だと思います。これには3つの要素が大きく影響しています。(1) 製造の問題と生産者から消費者に渡るまでの流通の問題、(2) その問題に関するGAVIアライアンスと世界保健機関の影響力不足 (3) 米国がチメロサールを排除した場合に発展途上国がチメロサール含有ワクチンの輸出をどう思うかという国際政治上の配慮です。

他の業界でも天下りが見られるので、CDCに限り天下りはないと想定することはできません。多くのワクチン学者や官僚は、CDCを退職後に製薬会社に天下りして高給を取ろうと目論んでいます。例えば、ジュリー・ガーバーディング博士は、10年間CDCの所長を勤めた後でMerckのワクチン部門のトップに招聘されました。

また、トーマス・フェルストラーテン博士は、チメロサールと神経発達障害の関係に関する研究論文、Verstraeten et al. 2003を主導した人でしたが、CDCを退職後の2001年にグラクソスミスクラインに転職しました。

このようにCDCと製薬会社の間に見られる回転ドアのような天下りの慣行は、両者間の蜜月関係にも喩えられる関係の中で助長されてきました。

私たちは、「官民」協力の名の下で効果ある安全なワクチンを手に入れられるようになったと思いましたが、実はワクチン製造会社の収益にしかならなかったという実例を数多く見てきました。製薬業界を増徴させたのは、ワクチン製造の過程における過失で訴えられることはないという自信でした。

こうした風潮の行き着くところ、国民の中でも最も弱者である子供たちに不要な予防接種が行われる事態となりました。ワクチンの一部には依然としてチメロサールが含まれており、妊娠中の女性にも接種されています。そのため、小さな胎児の段階で神経を犯す毒物にさらされるところとなっているのです。私は、子供と妊婦に対するチメロサール摂取が、現在の自閉症の流行につながっていると思います。

最後に、考えるのも辛いことですが、CDCの役人たちは、チメロサールを排除したり、現在の予防接種方式を変えたりした場合にどうなるかを恐れているのだと思います。これをしさえすれば、幼児や児童が、自分に備わった免疫能力を超えるワクチン抗原にさらされる恐れも減るのに、残念なことです。ところで、自閉症を減らしたければ、どうしたらよいでしょうか? ここで、私は、数年前、J.B.ハンドリーからTシャツをもらったことを思い出します。Tシャツには、「自閉症を60倍も増やす原因を作ってしまったら、誰でも過失を隠蔽したいことでしょう」と書いてありました。

イッサ委員長や委員会と協力として聴聞会の実施にこぎ着けた結果、何が変わりましたか?

そうですね。協力し合いながら不正行為を暴こうという取り組みのおかげで、数年間も自閉症が広がるのを呆然と見ているしかなかった後で、聴聞会を開き、この重大な社会問題の徹底的な究明が開始されることになりました。私は、FOIA法を行使して得た情報や他の情報源から集めた資料をもとにして、CDCが公表していることと、密室で行わっていることの違いを明らかにして行きます。さらに、助言を惜しまない人たち、医療専門家、政府機関職員の協力と支援を得て問題の解明に当り、膨大な「不正行為の証拠」の事例研究を行います。

私がFOIA法を使って入手した文書は、ワクチンに含まれるチメロサールという点に焦点を絞ったものでしたので、コメントもその点だけに絞ります。

先ほど言った通り、2004年IOM予防接種安全性委員会の報告書は、CDCの買収により書かれたもので、ワクチンは自閉症の原因ではないから、政府は、この問題に対し、これ以上助成金を出すべきではないというものでした。

委員会が、そういう「決定」を下した際の根拠は、5件の疫学調査に過ぎませんでした。これらの調査は、科学的根拠に乏しく、その結論は、私を含めたグループのメンバーが繰り返し厳しく批判してきたものでした。率直に言って、論文で提示された科学的根拠を崩すのは、スープに入れるクラッカーを粉々にするほど容易なことでした。

私の目標は、当該調査や2004年IOM報告書を取り巻くCDCその他の不正を明らかにすることでした。これは重要なことです!CDCのコリーン・ボイルは、聴聞会の席上で、質問をはぐらかそうとして、2004年IOM報告書を何度も引き合いに出しました。

この報告書は、著名な大学が自閉症とワクチンを巡る疑問点をテーマにした研究をしようとして申請した後で、却下された助成金を認める根拠となったものです。また、Special Master Hastingsは、米国ワクチン障害補償プログラムの中で、自閉症諸問題に関するCedillo主導の研究との関連で、この報告書を度々引用し、補償を拒絶しました。この報告書に基づき、5000例を超える「自閉症」の大部分が、一切の事情聴取もなく取り上げられなかったのです。

ここで、ポウル・トールセン博士(2011年4月14日、詐欺とDCD助成金横領の罪で連邦裁判所により有罪判決)と国立出生異常・発達障害研究センター(NCBDDD)の間のなれあいの関係も強調しておきたいと思います。

トールセン博士は、NCBDDD所属の科学者ダイアナ・シェンデル博士と共同で36通の論文を書いていますが、その多くがワクチンに起因する自閉症から目をそらすための「隠れ蓑」でした。CDCが引き続きトールセンと仕事をしているかどうかは分かりませんが、トールセンとシェンデルが共同執筆した4通の論文が、連邦裁判所が有罪判決を下した後でも科学論文に記載されています。なぜ、このようなことが起きているのでしょうか?

CDCは、36通の論文すべてに対し、その信憑性を調査すべきではないでしょうか?トールセンは、論文Madsen et al. 2003をPediatrics誌に発表した以来、CDCから多額の助成金を受け取っています。トールセンは(ボイル博士と)共著で、この論文を執筆し、Pediatrics 誌に掲載に当り、CDCが行う、その精査と推薦を行っています。この論文は、2004年IOM報告書が引用した5通の論文の中でも最も露骨な詐欺に当ると言っても良いでしょう。論文の著者は、デンマークが1992年にワクチンからチメロサールを排除して以来、自閉症発症率が上がっているとまで主張しているからです。オリジナルの原稿は、Journal of the American Medical Association誌とLancet誌から掲載を拒絶され後、最終的にPediatrics誌が掲載されました。私としては、CDCが、この論文の発表後にトールセンに多額の金銭を支払った本当の理由を知りたいところです。

あなたが聴聞会での発言を拒否されたのは何故ですか?

感謝祭の前に、監視委員会のスタッフから、私には発言の機会がないと言われました。聴聞会前に監視委員会が公開した11月26日(月)付けのウェブサイトに、私の名前が発言者として上がっていないからだと言われました。しかし、翌日、私がワシントンDCに到着した後で、イッサ委員長から私の名前をリストに加えたとの通告を受けました。

それを聞いて、私は、午前3時まで寝ずに証言の準備をしました。翌々日の水曜日、監視委員会のスタッフから、委員会の少数派側のうちの誰かが私の証言を阻んでおり、イッサ委員長といえども、土壇場で私を発言者に追加するのは、議会規則によりに認められなかったと言われました。

私には、誰が私の発言を止めようとしたのか、なぜ、あの時に止めようとしたのか分かりません。ともあれ、イッサ委員長のお陰で、聴聞会の冒頭で私の発言が承認され、私と、親しい友人であるバリー・シーガル、ドリー・シーガル、ドーン・ラフバラの3名は最前列に座ることができました。3名は、聴聞会の開催のため並々ならぬ尽力をしてくれた人たちです。

あなたは聴聞会に出席したわけですが、他の人たちの発言について、どう思いましたか?

第一に、SafeMindsのマーク・ブラクシルが、環境要因と自閉症のつながりを分かりやすく強調し、次いでスライドを使って、チメロサールと自閉症のつながりを証明しました。また、IACCの効果は皆無であり、マイケル・カーリーが診断方法の変更を主張するのは誤りであり、現在の自閉症の広がりに対する見解も間違いであると述べました。

CDCボイル博士とアラン・ガットマッハー博士(NIH側)の証言は、言い逃れに終始し、委員会のメンバーの強い不信感を買いました。ボイル博士の発言の多くは、私がFOIA法に基づき入手した情報とは食い違ったものでした。

こうした食い違いは、委員会にとっても大きな懸念材料であり、党派を超えた問題となっています。ボイル博士は、2004年IOM報告書を引用しながら、ワクチンと自閉症に関する質問をはぐらかしました。この報告書でさえ、新たな自閉症の症例の多くが、ワクチンを遺伝的な弱点を受け継いだ子供たちに接種したところから始まったという可能性を排除していないとする主張を無視したのです。

私は、委員会のメンバーが、ワクチンと自閉症に関し問題を提起した時には、大いに勇気づけられたものです。ビル・ポージー下院議員とベルン・ブキャナン下院議員(二人とも私の尊敬する人物)は、ボイル博士に対し、因果関係に関する最新の科学調査を突きつけて、ワクチンの接種可否の研究がされていないのは何故かと詰問し、問題の核心に迫りました。

まるでデイブ・ウェルドン(前フロリダ選出下院議員)の発言の録音を聞いているようでした。さらに、バートン下院議員は、すべてのワクチンから水銀を排除するよう、強い口調で要求しました8人のパネリストが発言しましたが、そのうち、委員会のメンバーの質問に答えて、予防接種と自閉症の因果関係について発言したのは1名(マーク・ブラクシル)だけでした。他のパネリストのうち、Autism Speaksという団体の共同創立者であるボブ・ライトは、冒頭のあいさつで、自分の娘、ケイティ・ライトがその子供(ボブにとっては孫)の自閉症がワクチンによるのではないかと心配していると言いました。この発言に対し、4人は沈黙を守り、2人はワクチンと自閉症の関係を否定しました。私の目から見れば、これでは、バランスの取れたパネルとは言えません。委員会メンバーは、多くの疑問を提起しましたが(私の周囲の親達が議員を訪問したり電話したり手紙を書いたりした結果です)、それがなければ、ワクチンに起因する自閉症の問題は、放置されたままだったことでしょう。

連邦政府に対し次に何を期待しますか?

イッサ委員長は、聴聞会の後で、私に対し、委員会は自閉症とワクチンの関係について調査を続けることを明言しました。調査には、チメロサールの問題に加え、1日最多で9本のワクチンを子供に対して打つという膨れ上がった予防接種方式の見直しを含める必要があります。

CDCは、徹底的な独自調査を必要としていることは明らかです。ここで運動を止めてはいけません。保健社会福祉省は、総力(CDC、NIH、FDA、保健資源事業局など)を挙げて、ワクチンと自閉症の因果関係に関する研究にすら圧力をかけ、関連を示唆する科学的証拠を押さえてきました。米国ワクチン障害補償プログラムも、特にOmnibus Autism Proceeding全体に対し、調査の対象とすべきです。監視委員会のメンバーは、問題の真相を究明し、自閉症の流行を止められる権限を有していることを自覚すべきです。