自閉症とその他の不都合な科学的事実
テレサ・コンリック
環境要因の自閉症と予防接種の健康被害に起因する自閉症の裏に確かな関連があることを示す研究結果が、毎週多数発表され続けているのは紛れもない事実だ。科学の不都合な真実を量産し続けるニュースや研究を読めば分かる。
最近では、人体への被害を否定し却下し続けようとする側が戦いに敗れ始めていることを示唆する例が出ている。
最初の例は元々2年前のものだが、再び議論が白熱し、ニュースをにぎわせている。
私達はこれを科学者を非難する不都合な事実と呼んでいる。
2010年12月2日 - 奇妙な発見:ヒ素を成分とするバクテリア
「米国カリフォルニア州メンロパーク – 生物学の教科書を書き換えるかもしれない研究がある。科学者はヒ素を細胞の活動部分に取り込む生命体を初めて発見した。しかも、ヒ素は長く生命に必須と考えられてきた元素、リンに取って代わる。スタンフォードシンクロトロン放射光源での実験に基づくこの研究結果は、Science Expressのオンラインで本日発表された。
「何と、このバクテリアの特定の変種は成長し生命を維持するのにリンの代わりにヒ素を利用できるように進化したようだ」とSSRLのサム・ウェッブ研究員は語る。彼は米国エネルギー省のSLAC国立加速器研究所でこの研究を先導していた。
「ヒ素は有毒だと考えられていたので、この発見は特に驚きだ」
驚くべきことに、はしかウィルス、連鎖球菌および重金属が自閉症患者から発見されている。
この2年間、多くの科学者やブロガー、それに研究機関が口から泡を吹きながらヒ素バクテリアの研究を止めろと怒り狂っていたが、最初の研究者とその協力者は「参った」とは言わなかった(よくやった!)。
「彼女の協力者、カリフォルニア州メンロパークにある米国地質調査部のロナルド・S・オレムランドは、ゲノムが手に入ったことを喜び、ウルフサイモンとともに、1年前に述べた言葉をまだ堅持している---我々のデータは、通常ならリン酸塩を含む高分子、特に核酸とタンパク質に、ヒ酸塩が含まれていることを証明している」。
自分の研究を支える勇ましい研究者や医者がいて、私達はみな彼らの側に立つ。
次の項目はさらに最近の研究で、こちらもまたニュースになると相当な熱狂を生み出した。
これを私達は患者への非難と呼んでいる。
猫の寄生虫が女性の自殺未遂と関連している
「猫の寄生虫トキソプラズマ原虫に感染した女性は未感染の女性より自殺を試みやすい、という新しい研究結果が出た。
しかし、この関連性の理由は謎のままである。
トキソプラズマ原虫は猫に感染しやすい原生生物だが、温血動物ならどの生物も宿主にする。人間は猫の糞に接触したり、未加熱の肉や洗っていない野菜を食べたりすることで感染する。トキソプラズマ原虫はいったん摂取されると、脳組織や筋肉組織の内部に寄生し、宿主の免疫系の攻撃に耐性を持つ包嚢に守られる。
一部の研究ではこの寄生虫と色々な精神健康問題や脳疾患、例えば統合失調症や神経症、脳腫瘍との関連が示されていた。
しかし、今回の研究では、感染した女性はそうでない女性の1.5倍も自殺を試みる確率が高いことが分かった。
「トキソプラズマ原虫が女性の自殺の原因となるとは確信を持って言えませんが、感染と自殺の予兆的関連を確かに発見したので、さらに研究を進める正当な理由となります」とメリーランド大学医学部の精神科医で研究リーダーであるテオドール・ポストラーチェは言う。「この関連の可能性についてさらに研究を進める計画を立てています」
よくやった!
病に苦しむ人々が適切な医療を受けられるようにするためには、さらに研究を進めるべきである。ほとんどの人は、感染症が問題の原因にも関わらず、向精神薬しかもらったことがないのだ。
「統計学的解析から、自殺未遂と寄生虫感染のつながりが発見された。トキソプラズマ原虫の抗体の増加が未遂リスクの増大、特に暴力的な自殺未遂と連関している。自殺未遂だけを見ると、感染した女性は未感染の女性より暴力的な自殺未遂に至る確率が1.8倍高いことが見出された。
研究者は精神疾患の診断を調整できたので、精神疾患自体ではなく、感染が自殺未遂と独立して関連している、ということになる。
だが、寄生虫が精神疾患の問題を引き起こしているという、この刺激的な考えを否定する言説もニュースにあふれている。例えば、Forbesが現実的な示唆を掲載している。
「世界人口の3分の1はこの寄生虫に感染している。この寄生虫は脳組織や筋肉組織に隠れて人体の免疫系から身を隠している。宿主が寄生虫感染症状(トキソプラズマ症と呼ばれる)を発症しないことも多いが、かなりの量の研究結果から、この寄生虫がその後の精神疾患、例えば統合失調症や双極性障害などに関連しているという証拠が提示されていて、さらには交通事故のリスクも増大することが示されている。高レベルの感染と関連する自殺は、もっとも暴力的である。精神疾患の既往歴からこの知見が大きく変わることはなかった」
そしてForbesはこれを否定しようとする--
「最新の研究はやや制約があり、自殺行動の具体的な要因を決めることができないことがいちばんの問題である。『トキソプラズマ原虫の感染は無作為の事象ではない可能性があり、精神障害を持つ人は医療にかかる前にトキソプラズマ原虫に感染するリスクが高い、ということで説明が付くとも考えられる』とポストラーチェ博士は言う」
最近の研究でもうひとつ、出たばかりなのでまだ攻撃されていないと思われるが、ワクチン関する研究がある。
鶏ワクチンが致死性ウィルスを生み出す可能性
「ワクチンは疾病の原因とは考えられていない。だがそれがオーストラリアの農場で起こっているようだ。科学者は鶏の予防接種に使われている2種類のウィルス変種が再結合してウィルスになり、鶏に疾病を発症させ、死に至らしめていることを発見した。「当該変種の再結合が起こりうることを示しており、考慮する必要がある」と、オーストラリア・パークビルにあるメルボルン大学の獣医微生物学者、グレン・ブラウニング氏と論文の共同執筆者は語る。
世界中の鶏はILTVという、上部気道にとりつくヘルペスウィルス属に感染しやすい。ILTVを退治するために、農家は弱毒性ヘルペスウィルスを予防接種する。
このワクチンは感染して自己複製するが、疾病を引き起こすまでには至らない。オーストラリアでは2種類のファイザー社製ワクチン、SA2とA20が使われてきた。だが2006年になって、オーストラリアはインターベットという欧州の会社からServaという新種のワクチンを購入した。2年後、ILTVの新しい変種、クラス8および9が現れた。
これらは他の変種と同じく致死性である。「しかし、この変種は2007年以前に報告されていた変種を圧倒しているようです」とブラウニングは言う。
だが、この2変種とワクチン3種類のゲノム配列を決定した研究者は、新種のウィルスが実は欧州とオーストラリアのワクチンをつなぎ合わせてできたものであるということを発見した。再結合を示すデータは「信頼できる」と、ドイツのリームス島にある国立家禽類伝染性喉頭気管炎参照研究所のウォルター・フックス所長は語る。ワクチン変種が結合して新しいウィルスができるというのは「真剣に考えるべき問題である」
----- そして否定が始まった。人体でもこれが起こりうるとは言えるが、恐ろしくて大声では言えない ---- 私達はこれをパニックを非難すると呼ぶ。
「弱毒性生ワクチンは人間にも接種されているが、食鳥よりはずっと少ないし、配列もおおよそ知られている。これはワクチンのパニックボタンではない」とブラウニング氏は言う。
ファレル氏は、ワクチンは医療の中でもっとも成功したもののひとつであることを強調する。「本論文で提起されている類の主な専門事項を以て、ワクチンのもたらす大きな健康上の利点を損なうべきではない」と彼は書いている。
最後に、私を含め多くの人が自閉症とその免疫系との関連について言い続けていることに非常に近いことを言っているニュースが最近発表された。リストに加える。
認知症の診断・診療の新しいアプローチ
「認知症患者の一部は免疫機能不全の症状を示すので、適切な治療を施すことができる。」
ベルリン医科大学シャリテの科学者達は、新しい認知症の治療手段を推薦することに成功した。
Neurologyに発表された研究で、人体の神経細胞自体への免疫反応が認知症進行の原因である可能性があり、適切な免疫抑制治療は大きな効果が期待できる。
この研究では、重度の記憶障害患者の多くで脳内のイオンチャンネル、NMDA型グルタミン酸チャンネルに対する抗体の免疫防御反応が高くなっていることを証明した。神経細胞膜内の特定のタンパク質が減少し、神経機能の特徴的破壊とシナプス喪失につながっていた。これが記憶障害や気分や感情の異常に影響を与えていた。血液透析でこうした抗体を取り除くことで、記憶能力に関係があり認知症の影響を受ける海馬の脳代謝の症状が改善する。
「この研究結果から、まったく新しい認知症診断方法が生まれるかもしれない。この新しい方法に期待されているのは、治療の選択肢がない認知症にかかっている人々にとって、まったく新しい展望が生まれる可能性がある、ということである」
素晴らしいニュースで多くの人に福音となるが、認知症はNMDAとグルタミン酸塩の媒介で、どこからもたらされるのだろうか?
私は、自閉症と多くの共通点があること、特にNMDAレセプタとグルタミン酸塩があることを指摘したい。
自閉症の診断を受け、発作に苦しんでいる私の娘は最近、GAD65の抗体の自己免疫があるという診断を受けた。これが原因でグルタミン酸塩がGABAに変異する。
私が報告した通り、MMRワクチンが候補としてあげられるが、それだけでなく、Hornig et alを忘れずに、NMDAレセプタと水銀ワクチンのチメロサールとともに覚えておこう。
「海馬の構造とグルタミン酸塩レセプタと輸送体の免疫反応性が出生後チメロサールを摂取したSJLマウスでは混乱している。グルタミン酸塩レセプタNR1およびNR2bの免疫反応パターンはチメロサールを摂取したSJLマウスの海馬で異常だった。発作に関連して細胞外グルタミン酸塩の増加が側頭葉てんかんで顕著である」
バクテリアからウィルスへ、重金属へというパターンがあり、さらに自閉症、認知症、免疫系などへのつながりがある。
率直な科学者達は、真実を追い求めた結果、ワクチンと製薬会社の金銭的利益を守る猟犬の標的になることがしばしばである。
私は反論がインターネットに現れるのを待っている。
認知症は免疫系の問題ではなく単に退化であり、能力の後退で、なぜ、どのように発生するのか誰も知らない、ただ発症するのだ、と主張するブロガーやDSMに賛成するサイトの反撃を、である。
彼らは未知のものを非難する--聞き覚えがあるのではないだろうか?